2009-09-23

わらべうたと絵本で子育て

毎年一回絵本セミナーを主催してきまして、今年は3回目。
神谷先生にお会いして、わらべうたを1回追加し、全4回連続講座と
なりました。

《詳細》
●日時  2009年10月7日、14日、21日、28日 (10月毎水曜日)
        午前10時~12時(受付9時40分~55分)

       第1回(10/7)がわらべうた、第2回~4回が絵本の講演
       4回連続講座ですが、1回ずつ受講もできます。

●対象  0歳児の親子、出産予定者、わらべうたと絵本に関心のある方

●場所  烏森住区センター児童館 二階遊戯室

●講師   第1回 神谷ひろ子  (元目黒区立保育園保育士)
       第2回~4回 向井惇子 (絵本アドバイザー)

●参加費  無料

●定員   20名(先着順)

●保育   なし。(0歳児は同室できます)
       授乳、オムツ替えコーナーあります。

●申込み  電話&FAX 03-3711-2007  長谷部  (9時~21時)
       または烏森児童館へ
        mail  misako99@gmail.com       
《必要事項》    
氏名、電話(連絡先)、受講希望日、お子さんと一緒の場合は月齢

●締めきり   2009年9月末日(必着)


10/7のわらべうた講座には多くの申込みがありました。
まだ、若干余裕があります。
14日からの絵本講座はまだ十分参加可能です。
この機会にゆっくりわらべうた絵本に触れてみませんか。

2009-09-18

絵本勉強会

東山社会教育館において、毎月1回行われている絵本勉強会(講師:向井惇子
先生)に参加しています。

9月の題材はベラB.ウイリアムズの3冊でした。
                   
           
  かあさんのいす   ほんとにほんとにほしいもの  うたいましょう おどりましょう
この三冊はつながったお話ですが、もちろん一冊ずつ楽しめるように描かれています。
一冊目の「かあさんのいす」で登場する家族の背景がまず語られます。
おばあさん、おかあさん、わたしの女ばかり三人家族。
貧しいながらもつつましく暮らす三人の共通の願いは、大きなソファを買うこと。
昼間はおばあさんが座って、繕い物をしたり、近所の人とおしゃべりしたり。
夜は疲れて帰ってくるおかあさんが、ゆっくり休めるように。
大きなガラス瓶いっぱいに小銭がたまったら、町に買いに行くのです。
火事で焼け出されたという悲惨な過去もさらりと描かれ、全体に明るく前向きな
印象を与えます。
近所の人たちとのふれあい、家族を想いあい、いたわりあう心。
倹約してもなかなかたまらない貯金。それでも暗くならずに自分たちに出来る
ことを当たり前にしていく強さ。
金銭感覚や、ご近所づきあいなど現代の日本では忘れがちな、しかし生きるうえで
大切なことが過不足なく描かれた絵本です。

その続編にあたる「ほんとにほんとにほしいもの」。
わたしの誕生日を前にして、またガラス瓶にお金が貯まってきました。
なんでも好きなもの、でもほんとに欲しいものを買ってもらえる・・・
彼女が選ぶのはなんでしょうか。
ほんとに欲しいものとは何でしょうか。この問いを真面目に真剣に、「わたし」は考えます。
欲しいものはたくさんある。でも、その中で「ほんとにほしいもの」とは?
「わたし」の選んだものに読者も納得するでしょう。
そして、3冊目は「うたいましょう おどりましょう」。
前作で選んだ誕生日プレゼントのアコーディオンを練習する
「わたし」とバンドを組む友達の日常が描かれます。
子どもが家族のために何ができるのかを一生懸命考え、
そして周囲の大人に見守られながら、ひとつ階段を上っていく。
理想的なこどもの成長が描かれます。
3冊を続けて読むとかなりの分量ですが、小学生くらいならば十分
この作品の奥にあるものも読み取ってくれるでしょう。
もちろん、幼児に読み聞かせても、十分理解できる文章です。
しかし、実際にお小遣いをもらったり、プレゼントに悩んだり
した経験をしてから触れると、よりいっそう物語りのメッセージを
受け取りやすいのではないでしょうか。